たった30分でアンサンブルが激変する魔法のディレクション術

こんにちは!
二刀流ベーシスト・たーなーです(^^)

あなたは、ディレクションを受けながらアンサンブルをしたことはありますか?
例えば、吹奏楽部で顧問から指導を受けて合奏するようなイメージですね。

以前の記事では、レコーディングなど制作の現場におけるディレクションについて書きました。
▼▼▼
制作現場で本当に求められるディレクションとは?

そして先日、信頼できるミュージシャン仲間を集めて【アンサンブル・ディレクション&セッション】を開催しました。
レコーディングとはまた違って、セッション的にその場でアンサンブルを作り込んでいきます。

4時間スタジオに入って、選曲はたったの4曲!
それぞれ30分〜40分かけて、どうしたらアンサンブルがもっと良くなるのか、僕が自らディレクションしました。

おかげさまで、参加者の皆さんから
「今日初めて会ったメンバーとは思えなくて、もう何年も一緒に演奏してきたくらいの一体感を味わえました!」
とディレクター冥利に尽きる言葉を頂きました(^^)

もくじ

ビフォー/アフター

まずは動画で、ディレクション前とディレクション後の演奏を聴き比べてみてください。


如何でしたか?
ディレクション後の演奏は、一体感が劇的に増して、アンサンブルの表情が豊かになっているのを感じていただけましたか?

さて、僕は一体どんな魔法を使ったのか…
早速1つずつ振り返りますね!(^^)

残念なディレクションにならないように…

「なんでできないの?」
「もっと練習してこないと」

指導者の中には、こういう言葉を使ってしまう方もいるかもしれませんが、これは何の解決にもなりません。
その場で解決できない問題を指摘しても、貴重な時間を浪費するし、演奏家のモチベーションも下がるし、良いことは一つもありません…(^^;)

まず
・個々の技術がアンサンブルの一体感に与える影響は少ないこと
・アンサンブルでしか学べないことがあること

つまり、事前の練習は関係ないということを念頭に置くべきだと僕は考えます。

個々の技術に頼らないアンサンブルの基本概念

僕が使った魔法は、以下の3つに集約されます。

★ 身体の動きを統一すること
★ 周りを聴く意識
★ 自分の演奏で共演者を輝かせる姿勢

★身体の動きを統一すること

これは、音楽的な言葉を使うとグルーヴです。
ただ、グルーヴという言葉自体の定義が曖昧なため、誤解を招かないよう具体的に「身体の動き」とこの場合は説明します。

以前にも記事を書きましたが、グルーヴと身体操作とは切っても切れない関係にあります。
アヒルの画像目指せグルーヴマスター!〜ダック・ウォークを極めろ〜

今からアンサンブルで演奏しようとしている曲のグルーヴは、どういう身体操作によって生じているのかをしっかり感じて、その動きをメンバーで統一させましょう!

<悪い例>
・ギタリストはロックっぽく弾く
・ベーシストはファンクっぽく弾く

これだとメンバー同士の身体の動きが違うので、アンサンブルの一体感は生まれません…(TдT)

★周りを聴く意識

この場合の『周り』とは2つの意味を持ちます。

■共演者の音
■倍音

共演者の音を聴くこと

▼過去の記事を参考にしてください(^^)▼
演奏を変えるためには、まず聴き方を変えるべし!演奏を変えるためには、まず聴き方を変えるべし!〜全ての音楽力の基礎〜

倍音を聴くこと

▼こちらも参考記事をご覧ください(^^)▼
音楽の神は倍音に宿る 〜感動する音楽に秘められた謎について考察する〜

★ 自分の演奏で共演者を輝かせる姿勢

これは身体操作や物理現象とは関係なく、完全な精神論です。笑

僕の経験上、多くの演奏家は共演者から受ける影響のことばかり考えてしまいがちです。

・今日は伴奏が良かったから気持ちよく歌えた〜\(^o^)/
・自分が気持ちよくベースを弾けないのは下手っぴなドラマーのせいだ!ヽ(`Д´)ノ

というような姿勢。

アンサンブルの一体感を出すために理想的なのはその逆で、自分が共演者に与える影響を考えることです。

・シンガーが音程を取り難そうにしているな…じゃあ、しっかりと自分のベースでルートを出してあげよう(^^)
・ベースラインが細かくなるとリズムが乱れるようだな…じゃあ、自分のドラムできっちり居場所を作ってあげよう(≧∇≦)

こういう姿勢だと、皆が協力し合って、足し算ではなく掛け算のサウンドが生み出せます。
そしてお気付きのように、こういう姿勢でいるために前述の『聴くこと』が重要になってきます。

個人練習よりアンサンブルが先!

個々の技術を磨く前に、アンサンブルの基礎を知ってほしいと僕は常日頃から発信しています。

アンサンブルを経験することで、自分が共演者に対してどういう影響を与えることが求められているかを自分で考えて、個人練習で取り組むべき課題が見えてくるからです。

もっと上手くなりたいのは、もっと共演者を輝かせたいから!
という、めっちゃ健全な青少年のような動機になります。
そうすると上達も速いです。
(不思議なことに、自分のためよりも他者のために努力するほうが人間の成長は速い気がします)

もちろん、「モテたい!」という気持ちで練習するのも僕は否定しませんよ!笑
でも、周りを聴かずに自分勝手な演奏をしている人よりも、視野が広くて包容力がある人のほうがモテるかもしれませんね😆

詳しくは過去の記事をご覧ください。
▼▼▼
音楽初心者に本当に必要なのは、セッションによるコミュニケーションである

参加者の声

最後に、実際にセッションに参加して僕のディレクションを受けた方たちの感想を数人だけピックアップして紹介していきます(^^)

なつみんさん(ボーカル)

 

■ このセッションを通じて何を得られましたか?

ボーカリストとしての姿勢。自分の歌を、お客様に聴かせたい理想の音楽にして行く為に大切な事。

 

■ 満足したところを具体的に教えてください。

私とターナーさんとでベースデュオを出来たのが嬉しかったです。
ベースデュオも初体験だし、それまでライブで聴いていて素晴らしいと思っていたターナーさんの、ベーシストとしての素晴らしさを体感出来ました。
最後に余計な力が抜けてみんなと心を合わせて、ある意味神様への奉納のような(表現はおかしいかもしれませんが)、祈りのような、そんな音楽が出来た事が嬉しかったです。

 

■ たーなーはどんな印象でしたか?
とにかく愛に溢れていてどんな事も受け入れて下さり、自信を持たせて下さる方。

れいさん(ピアノ)

 

■ このセッションを通じて何を得られましたか?

心地よいアンサンブルってこうやって作られていくんだ!という過程を体感できました。
『聴き方』を変えるだけでこんなにもサウンドが変わり、アンサンブルがまとまるんだ!ということを体感できました。

 

■ 満足したところを具体的に教えてください。

心地よいアンサンブルを体感できたこと。
それをつくるために大事なことを学べたこと。
(なぜこの曲をやりたいのかというメンバーの話、グルーヴの回転方向を揃える、相手の音を聴く、倍音を聴く)
映像ではなくて実際にひとつの場所に集まってみんなで体験できたことが良かったです。
グルーヴ、倍音などぼんやりとしかわかってなかったことが、体感できてとても腑に落ちました。
たーなーさんが一度も『ダメ出し』的な言葉を使わないでバンドを導いていたこと、それで劇的に参加者全員がわかるほどにサウンドが変わったこと、全ての曲でそれが起こったことにとても感動しました!
たーなーさん、魔法使いみたいでした(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

■ たーなーはどんな印象でしたか?
気さくな優しいお兄さん、目的地までみんなを先導して導いてくれる人

Akikoさん(ボーカル)

 

■ このセッションを通じて何を得られましたか?
相手の音(倍音)を聴く、同じグルーヴを感じるという事を学び、一つの曲を作り上げていく楽しさを体験しました。
初めて、バンドの人との距離を近く感じました。

 

■ 満足したところを具体的に教えてください。
たーなーさんが教えて下さる辺りを見ながら倍音を意識して歌っていたら、しっかりベースの音が聴こえてきて、感激しました。不思議でした。

 

■ たーなーはどんな印象でしたか?
感謝しかありません!
否定形を使わず、的確に導いて下さる事に、感激しました。

加希望者大歓迎!!

今後も開催する予定なので、

・僕のディレクションを受けてみたい方
・僕のディレクションの仕方を学びたい方

は、是非お気軽にご相談くださいませ〜!(^^)

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