制作現場で本当に求められるディレクションとは?

こんにちは!
二刀流ベーシスト・たーなーです(^^)

あなたは制作現場において、ディレクションを担当したことがありますか?
以前の記事で、レコーディング時におけるディレクションの重要性について、少し触れました。

ようこそ生演奏の世界へ〜DTMの申し子たちに必要な体験とは?

今回はそれを掘り下げていきたいと思います。

ディレクションとは?

英語の【direction】は、方向・方角・道筋という意味

前述の関連記事の中でも書いていますが、音楽に限らず制作現場におけるディレクションというのは方向付けです。
ディレクターという立場の人は、その方向付けを担当する人ということ。

分かりやすく言えば、「ゴールはこっちだよ〜」って誘導することですね(^^)

制作現場におけるゴールとは、制作物の完成。
しかも、できるだけ良い状態で。

では、音楽の制作現場におけるディレクションにとって、不要なことと必要なこととを僕なりに考察していきます。

ジャッジする必要は無い

ディレクションに慣れない方がよく勘違いされるのが、正誤を指摘することです。

例えば、さっき録ったテイクがどうだった振り返る時に「今はイマイチなので、もう一度録りましょう」という言葉をかける方がいます。

これは、はっきり言ってディレクションとはいえません…
ただジャッジしているだけ。
どこに向かっているのかは不明確です。

ジャッジ(審判)というのは、起こったことを振り返って状況を把握することです。
これは過去にフォーカスしています。
それに対してディレクションは、未来にフォーカスすべきです。

もちろん現在地の状況を把握することが、正しい方向に行くことの助けになる場合もありますが、その分時間がかかります。
でも制作現場にとってスピードは考慮すべき重要な要素(スタジオを借りるのも時間単位で有料)。

制限時間内に目的地に到着することを最優先する制作現場の場合、向かう道筋以外の景色を見せるのは効率が悪いですよね。

そこで、何がイマイチだったのかという原因よりも、どうすれば良くなるのかという改善案をできるだけ具体的に出すことで、次のテイクがより良いものになるはずです。

これって禁句!?

演奏家の機嫌を損ねるような発言は、ディレクション的にはむしろマイナスに働いてしまうかもしれません(^^;)

僕自身、今まで何回も言われましたが、
「今、間違えましたよね?」

…スミマセン!!!!(TдT)

もちろん信頼し合っている関係性が作れていれば問題ないんですが、初対面で言われると結構凹みます…(^^;)

間違えたことは演奏家本人が一番よく分かってるんですよね…(TдT)
まあ、図星を言い当てられると気不味いってやつです。笑

褒めて伸ばすという場面が全てではないですが、よりよりサウンドを生み出すために、どんな言葉を使うのが効果的なのかを考えることがディレクターとしての大切な仕事になるんじゃないでしょうか。

真・ディレクション

イメージ通りの楽曲になるように、「良い音で録れる」「良い演奏が録れる」のが目的なので、そのために取る手段は全てディレクションだと僕は思っています。
演奏家のテンションが上がれば良いテイクは録れるし、その逆もまた然り。

極端な話、「場が和むためにお菓子を買ってくる」のも、ディレクションの一環だといえるでしょう!
(僕はお菓子が大好きなのでテンション上がります。笑)

何より大切なのはコミュニケーション

どうすれば、この演奏家の可能性を引き出すことができるか?
どういう姿勢で、どういう態度で、どういう言葉で、どういう表情で接するのか?

自分がやりたいことをやって「ついてこ〜い!」ではなく、演奏家が望んでいることを考えて、目的地に向かって共に歩んでいくのが本当のディレクションだと僕は思います(^^)

ということで…

これから現場でディレクションをしようと思っている方々に、参考にしていただけると嬉しいです。

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