ようこそ生演奏の世界へ〜DTMの申し子たちに必要な体験とは?

こんにちは!
二刀流ベーシスト・たーなーです(^^)

もしあなたが作編曲家やサウンドクリエイターの場合、生演奏のレコーディングを経験したことはありますか?
バリバリだぜ!という方は、今回の記事は読まなくても大丈夫です。

先日、生演奏のレコーディングを経験したことないDTMer達を対象としたレコーディング体験会という企画を開催しました。
もともと僕が言い出しっぺで、知人の現役プロ・サウンドクリエイター稲毛謙介に呼びかけて半年前に第1回目の開催を実現!

そして今回は第2回目の開催でした。

初回に参加してくれたリピーターもいたので、厳密には「今回が2回目!」という参加者が数人、「今回が初めて!」という参加者は1人でした。
「体験して良かった〜!」という声を相次いで耳にしますので、大成功ですね(^^)

そこで、そのレコーディング体験会の内容を振り返ってみます。

生演奏って必要?

ここ数年間のDTMの普及により、サウンドクリエイターが爆増しましたよね。
それはとても喜ばしいことだと思います(^^)

最近は音源の質も高まってきて、生演奏に差し替えるメリットを感じられない場面も多いですね。

DTMが普及し始めた当初は、「演奏家の仕事が無くなる…(TдT)」とよく言われたものでした。

しかし、実際には無くなっていません。
むしろサウンドクリエイターの絶対数が増えたので、もしかしたら機会は増えているかもしれませんね。

さらに今後、AIが発達していくとDTMでできることはAIに取って代わられる可能性が高いため、生演奏の需要は高くなっていくと僕は予想しています。

ただし!
その楽曲に対して生演奏が必要かどうかは、目的によります。

バンド演奏のような人間っぽさを表現したければ生演奏の方が断然いいでしょうし、EDMのビートのようにあえて機械的なサウンドを欲するなら、打ち込みのままの方がいいでしょう。
全ては完成イメージからの逆算。

とはいえ、生演奏に差し替えたことがあるという経験は、サウンドクリエイターにとって必要だと僕は思います。

「知らなくて使わない」のと「知ってて使わない」では雲泥の差。
見える世界が違います。
作る曲が変わります。

生演奏のメリットとデメリット

生演奏に差し替えたほうが良くなる楽曲という前提で、メリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

・打ち込みだと何時間もかかるような作業(音色やフレーズの作り込み等)が、数分で終わる
・フレーズの解釈を演奏家に委ねることで、楽曲が持つポテンシャルを(クリエイターがイメージしている以上に)引き出すことができる
・人間にしか出せないランダム性、不完全性が出る
・アドリブが必要な場面では、譜面に音符を書かなくてもいい
・「お任せで」と言えば、何テイクでもカッコいい演奏をしてくれる

デメリット

・オーディオで録音するため、MIDI情報のような編集はできない
・スタジオ代や演奏家への報酬など、コストがかかる
・楽器特有の奏法に気を付けて、演奏不可能な音域やフレーズを避けなければいけない
・レコーディングの準備が大変(レコーディング用のデータや譜面を作る等)
・演奏家に対するディレクションは慣れないと難しい

本当は一つ一つ解説を入れていきたいんですが…
めっちゃ長くなっちゃいそうなので、割愛します!(^^;)

ご要望があれば別の機会に詳しく書きますね。
最後に述べたディレクションについて少しだけ補足します。

ディレクション=方向付け

レコーディングの時に重要なのが、ディレクションです。
最終的な目的とするサウンドに向けて作り上げていくために、演奏家に与える言動などを指します。

よく勘違いされるんですが、演奏の正誤のジャッジはディレクションにはそんなに必要ないんです。
あ、これもまた長くなるので、別記事にしましょうかね…(^^;)

この『レコーディング体験会』では、現場の経験なんて殆ど無いDTMer達が、ディレクションにも挑戦するという醍醐味もあります。

あくまでも体験会なので、失敗しても大丈夫!
僕を始めとする信頼できる演奏家がちゃんとフォローします(^^)
また、ディレクションを通じて学ぶことは本当に沢山あります。

もしこれが、いきなりクライアントワークの現場で初挑戦だったら…と思うとドキドキじゃないですか?
(音大に通う方は、こういう経験を授業を通じて学ぶ機会に恵まれているでしょう)

そういう意味でも、この体験会での経験がサウンドクリエイターという枠に留まらず、音楽家としての大きなスキルアップに繋がるという確信を持っています。

とはいえ、実現は難しい…

やはり1番のネックは予算でしょう。
スタジオ代と演奏家への報酬を考えると…頭が痛くなりますね〜(^^;)

最近は宅録発注も増えてきてスタジオ代を抑えることができるので、十分選択肢に入るでしょう。

スタジオはセッティングにもある程度の時間が必要なので、実質の演奏時間よりも相当長めに確保しておく必要が有ります。例えばセッティングが比較的簡易なベース録音だけでも、1曲1時間が目安。
ドラム録音の場合、セッティング開始から、マイクを立ててサウンドチェック終了まで1時間以上かかるのが普通です。

そうなると出費が…(TдT)

そんな悩みを持ってるクリエイターは多いはず…!という予想から、半年前に開催したこの体験会に繋がるわけです。

生演奏を録音したいけど、せっかくスタジオに入るなら1曲だけじゃなくて何曲も録りたい!
でも、1人では曲数もまだそんなに無い…
ていうか最初から何曲もディレクションなんて、脳がパンクしそう…

それなら、そう思ってるクリエイターを何人も集めたらいいじゃん!と思い付いたんです。
特にドラムの場合、せっかく1時間かけてセッティングしたのに1曲しか録音しないなんて勿体無い!

皆で少しずつ予算を出し合えば、1人分の負担は減ります。
依頼される演奏家(前回今回の僕)にとっても、ちゃんとした報酬を受けることができてWin-Win(^^)!

レコーディングに対する金銭的&心理的ハードルを下げたい

今回の体験会で生演奏のレコーディングをして生まれ変わった楽曲たちの完成が待ち遠しい〜!

ということで…
新進気鋭のサウンドクリエイター達よ!

「生演奏のレコーディングしたい!」
「実際の現場に携わる前に、ディレクションの経験を積んでおきたい!」
という要望にはいつでも応えますよ(^^)

自分1人ではなかなか難しい…という方は、是非クリエイター仲間を集めて、このレコーディング体験会のように一緒に企画しましょう!
お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ(^^)

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