日本語脳と英語脳による音楽表現の違い 〜リズム編〜

日本語脳と英語脳による音楽表現の違い 〜リズム編〜

こんにちは!
二刀流ベーシスト・たーなーです(^^)

あなたは英語を話せますか?
僕はアメリカに7年間住んでいたので、日常会話レベルなら問題ない感じです✌

僕がアメリカへ留学しようと思ったきっかけは、歌詞。
もちろん歌詞には日本語も英語も存在しますが、言語による音楽的な違いを痛烈に感じた経験がありました。

歌詞の重要性

僕は大学のジャズ研で本格的に音楽を始めて、音楽家として生きていきたいと決意しました。

そんなときに先輩から
「ジャズのスタンダード曲は楽器だけで演奏されることが多いけど、曲を深く理解するためには歌詞を知るべきだ
とのアドバイス。

また、映画『ラウンド・ミッドナイト』で、サックス奏者の主人公扮するデクスター・ゴードンがこんな台詞をいう場面があります。
「(今から演奏するスタンダード曲をコールされて)ん〜、その曲の歌詞を覚えていないから(サックスで)演奏できないな…

歌詞ってそんなに大事なんだ!と知りました。
それからジャズのスタンダート曲の歌詞を読むことにしました。

そして気付いたんです…
日本語と英語の決定的な違いを!

言語の違い

日本語は、表意文字(漢字)と表音文字(平仮名と片仮名)を使い分け、文字の言語と言われています。
対して英語は、表音文字(アルファベット)のみを使う、音の言語

詳しい話は言語学専門の方におまかせして…僕が注目してほしいのは音節です。

音節とは、Wikipediaによると

1個の母音を中心に、その母音単独で、あるいはその母音の前後に1個または複数個の子音を伴って構成する音声(群)

とあります。

日本語は、基本的に1文字につき1つの母音が伴いますよね。
よって、1文字=1音節と言っていいと思います。
ストリートという単語の場合、Su-To-Ri-I-To で5音節。

英語はというと、子音と母音の組み合わせで1つの単語が成立します。
ストリートという単語の場合、Street で1音節。

ここから音楽の話に移ります。

無意識で発せられるアウフタクト

音楽では、音の表記として音符が使われます。
基本的に、1つの音符に対して1音節が割り当てられます。

日本語のストリートを表すのに5つの音符が必要なことに比べて、英語の Street は1つの音符で表すことができます。
つまり、日本語脳で演奏するときと英語脳で演奏するときの大きな差はリズムです。

お気付きかもしれませんが、英語で Street と1音で発声する時、音符として認識されるのは母音、つまり真ん中の ee の部分。
ということは、str は、音符よりも前に発声しているということなんです。

これはネイティブの英語話者は無意識にやっていることだと思いますが、その無意識レベルのアウフタクトが、楽器を演奏するときにも影響しているはずです。
言語的にシンコペーションしていることが多く、自然なことなんですね。

実際にアメリカ人と演奏した時に僕が感じたのは、裏拍から始まるフレーズが多いってことです。

結論

1音に込められる情報量の差が、日本語脳と英語脳による音楽表現の違いに影響を与えていると僕は感じています。

もちろんこれは決して優劣ではなく、使用言語による個性の違い。
日本語には日本語の音楽的特徴があり、それを活かすような音楽が古来から発展してきました。
音楽以外でも、例えば俳句を英語で表現されても細かいニュアンスが伝わってこないですよね…(^^;)

ただ、僕が当時深く興味を持っていたジャズはアメリカ発祥の音楽なので、英語で歌われることを前提に発展してきたはず。

そこに気付いた大学生たーなーが出した結論は、日本語で考えていては本当のジャズは演奏できない!でした。
だから、アメリカに行って英語を使いながらジャズに触れる必要があると感じ、バークリー音楽大学に留学しました。
(トップ画像は、スコットランドにて)

ということで、この記事を読んで英語に興味をもっていただけると嬉しいです(^^)

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2 COMMENTS

石川玲子

大変、勉強になります。以後も期待しています。
頭を「半殺し(笑)」にして、叩き込みたいと思います。

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