こんにちは!
二刀流ベーシスト・たーなーです(^^)
あなたはタイム感に自信がありますか?
自信満々!という方は、今回の記事は役に立たないと思います。
しかも、今回はまず動画の紹介です。
ここで言いたいことは動画の中で僕自身が語っていますの、是非ご覧ください!
動画を観てもなんだかよく分からない…
あるいは、忙しくて動画を観れない…
という方のために文章で補足説明していきますね!
もくじ
グルーヴを出すために、タイム感の強化は必須
アンサンブルでグルーヴを出すためには、自分以外の誰かのタイム感に依存していてはダメです。
ドラマーがテンポキープしてくれないとベースが弾けない、っていう状態はマズいですね…
ドラマーはドラマーのタイム感を発揮し、ベーシストはベーシストのタイム感を発揮することで、2つのパートに主体的な関係性が生まれ、グルーヴするためのスタートラインに立てます。
尊敬するベーシストである亀田誠治さんが、何かのインタビューで「メンバー全員がそれぞれ自分の1拍を持つことで、アンサンブルに深みが出る」というようなことを仰っていました(うろ覚えでスミマセン…)。
たぶん、同じようなことではないかと思います。
タイム感は誰にでもある
僕は、タイム感は音楽における筋力だと思っています。
筋肉のない人間がいないように、タイム感を持っていない人間もいないはずです。
重要なのは、鍛えているかどうかです。
そして筋トレと同じように、やればやるだけ確実に発達します。
そういう意味で、未発達のタイム感は伸び代がありますね〜!
ということで、実際の訓練方法を紹介します。
訓練に必要なのは、メトロノームだけです!
メトロノームをスイングさせろ
僕はウッドベースを始めた頃、当時の師匠から
メトロノームをスイングさせろ
と言われました。
・・・・・
最初は意味が分かりませんでしたね。笑
具体的には、メトロノームのクリック音が三連符の3つめの位置で鳴るように、ウォーキングベースラインを弾くという練習。
苦労しながらも何とかできるようになってくると、自分のベースが出すオモテに対して反応するようにウラで鳴るクリック音が気持ちよくなってきました。
時には
「おっ!今のクリック、良いタイミングで鳴ったね〜」
などという変態的な脳内コミュニケーションを取ったりしました。笑
ただ…今振り返ると、いきなりこの練習はレベルが高かったですね。(^^;)
ということで、ここで紹介するのは…
たーなー流タイム感トレーニング
【スパン】と【解像度】という2つの軸で考えます。
次の図をご覧ください。
楽器を弾くよりも先に、手拍子から始めるのをオススメします。
というのも、楽器を弾くことに脳のメモリを割かれてしまうので、タイム感に100%集中するのが難しいから。
楽器を弾くよりも圧倒的にシンプルな手拍子でタイム感をコントロールできないうちは、楽器を弾きながら訓練しても効果はないでしょう。
さて、訓練の基本は、1拍に1回手を叩くです。
ここでは4拍子なので、1小節に4回手を叩いてください。
【スパン】は、1小節にメトロノームを鳴らす頻度です。
■4回は毎拍
■2回は2拍目と4拍目か、1拍目と3拍目のどちらか
■1回はどこかの1拍
【解像度】は、いつ手を叩くかです。
■アタマは、毎拍の表で手を叩く
■ウラは、書いてある音符の裏で手を叩く
■ウラを遊ばせるのは、手を叩く位置をリアルタイムに変えていく
こんな感じです。
左下が一番シンプルで、右上に行くほど主体的なタイム感が必要になってきます。
メトロノームは友達
この訓練を始めたばかりの頃は、メトロノームに頼っている自分に気が付くでしょう。
でも大丈夫!
最初から自立している人はいません。
誰でも最初は何かに依存しているものです。
この訓練を続けるうちに、自分のタイム感が発達して、自信が持てるようになります。
「ズレたらどうしよう…」から、「ズレてもいっか。笑」くらい余裕になります。
その頃には、まるでメトロノームを共演者としてデュオの演奏をしているような錯覚を感じることでしょう。
注意書き
世の中には、「規則正しいテンポは音楽的ではない」というような理由でメトロノームを使うことを敬遠する方もいらっしゃいます。
誤解のないようにいっておきますが、最終的にはメトロノームに頼らず自分のタイム感を信じて従うべきだと僕は思います。
ただ、最初のうちは自立するために文明の利器を利用する方が、効率的だという考えです。
例えば、初めて自転車に乗る時に補助輪を使わないのは、天才か無謀か、あるいは訓練のための時間が有り余ってる人か…
メトロノーム君と親友になったからこそ、メトロノーム君がいなくても人間の本能としてのタイム感を発揮できることに気付くんじゃないかな、と。
なんだか哀愁漂う話になってしまった。笑
まとめ
ということで…タイム感の重要性と性質、そして訓練方法について、少しでも関心を持っていただけるきっかけになれば幸いです。
最後にもう一度、動画を貼り付けておくので、是非ご覧ください!(^^)