こんにちは!
二刀流ベーシスト・たーなーです(^^)
あなたは、アンサンブルで演奏中に何を聴いていますか?
僕の経験上、「なんとなく全体的に…」とか「今まで意識したことなかった…」と答える方が殆どです。
例えば、「私のどんなところが好き?」って聞いたときに「ん〜、全部!」って答えられると、(もっと具体的に言ってほしいなぁ…)と、少し悲しく感じませんか?(^^;)
なんとなく全部!よりも、具体的な数カ所を意識する方が、音楽でも恋愛でも上手くいく…はず。笑
そんな感じで今回は、たーなー流リスニングテクニックを紹介しますね〜(^^)
もくじ
人間は選択的聴取ができる
カクテルパーティー効果という言葉を聞いたことはありますか?
Wikipediaには、こう書いてあります。
音声の選択的聴取のことで、選択的注意の代表例である。
カクテルパーティーのように、たくさんの人がそれぞれに雑談しているなかでも、自分が興味のある人の会話、自分の名前などは、自然と聞き取ることができる。
このように、人間は音を処理して必要な情報だけを再構築していると考えられる。
そう言われてみれば、実感したことがありませんか?(^^)
逆に、興味のない話をされても全く頭に入ってこない!ってこともあるでしょう。
「たーなーって興味のない話を聞いてる時は、本当に興味なさそうにしてるからすぐ分かるよね〜」とよく言われちゃいます(^^;)
…ゴメンナサイ!
とにかく、これを音楽的に利用します。
つまり、ある楽器のパートを聴こうと集中すれば優先的に聴き取ることができるってことです!
では何を優先的に聴くべきなのか?
僕のオススメの優先順位をお教えします(^^)
アンサンブルの骨格となる3つのパート
まず、自分はどのパートを担当するかによって変わります。
■歌(メロディやリード担当)
■ベース
■ドラムやパーカッション
■コード楽器
■歌(メロディやリード担当)
優先的に聴くパート・・・ベース
理由と目的・・・多くの場合、ベースはハーモニーのルートを弾きます。
メロディは、そのベース音にハモる音程で奏でるのが、一番心地良いです。
ルートとメロディの共有倍音をチューニングする感覚で歌いましょう。
■ベース
優先的に聴くパート・・・ドラムやパーカッション
理由と目的・・・ビートを感じて、アンサンブルをグルーヴさせます。
特にキックとハイハットにどう絡むかが肝です。
ベース以外が飛行機のように自由奔放に演奏しても戻ってこれるように、母艦のようにどっしり構えましょう。
■ドラムやパーカッション
優先的に聴くパート・・・歌(メロディやリード担当)
理由と目的・・・アンサンブルの主役であるメロディは、ppからffまでダイナミクスが大切です。
ダイナミクスを一番効果的に表現できるのがドラムです。
主役を最大限に引き立てるために、メロディの意図を敏感に感じ取り、増幅させましょう。
また、メロディの休符を活かす効果的なフィルでアンサンブルにメリハリを与えましょう。
ここまででお気付きでしょうか?
歌→ベース→ドラム→歌という感じで、お互いが聴き合う三角形が生まれます。
これが僕が考える理想のアンサンブルの骨格です。
■コード楽器
優先的に聴くパート・・・歌&ベース&ドラムを均等に
理由と目的・・・上記3つのパートで最低限のアンサンブルは成立します。
アンサンブルの骨格に肉付けをするように演奏することで、立体感を出します。
歌&ベース&ドラムだけでは足りない要素を瞬間的に判断して、効果的に隙間を埋めましょう。
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慣れたら割合を変えていく
基本の型は前述の通り。
これが成立させるのに慣れてきたら、優先的に聴くパートを変えてみるのもアリです。
この場合やはり、なんとなく変えるのではなく、何%変えるということを意識すると変化を認識しやすいです。
例えば、ベーシストなら…
ドラム100%
▼
ドラム80%+歌20%
▼
ドラム60%+歌40%
▼
ドラム60%+歌20%+コード楽器20%
みたいな感じ。
是非お試しください!(^^)
聴き方が変わると演奏も変わる
日常会話において、相手がヒソヒソ話をしてきたら、あなたはどう聴いて、どう返事しますか?
たぶん殆どの方が、耳を傍立てて注意深く聴き、返事するときには相手にしか聴こえないような小さい声で話すでしょう。
話を傾聴することで、意識しなくても自然に応対が変わりますよね(^^)
音楽でも同じ。
「そうか、お前がそういう気持ちで演奏するなら、俺はこうやって演奏しよう」ってなります。
不思議なことに、頑張らなくても無意識的にこうなります。
聴くことに集中すれば、演奏は自然に変わるんです。
点と点が繋がって線になる
数年前、ある高校生バンド(ギターボーカル+リードギター+ベース+ドラム)に対してクリニックを開催した時に、たーなー流リスニングテクニックを伝授したことがありました。
伝授というか…詳しい目的を伝える時間がなかったので(^^;)、方法だけ伝えて実際に演奏してもらいました。
そしたら驚くことに、一瞬で劇的に変わりました。
同席していた仲間のミュージシャンは「アンサンブルに粘着力が生まれた!」と表現していましたが、ズバリ的確な表現だと思います。
聴くという行為によって、パート毎の関係性が強くなります。
それまで点としてバラバラに存在していたパートが、繋がって線になります。
まとめ
メンバー同士が粘着力のある線で繋がっていれば、表現すべき音が別々でどれだけ離れていても、アンサンブルはバラバラになりません。
ただし、まずメンバー全員が、自分がやるべきことは自分でコントロールできるという前提が必要です。
決してメンバーに依存してはいけませんよ〜。
ということで、たーなー流リスニングテクニックは以上。
他にも効果的な方法はあるでしょうが、参考にしていただければ僕は嬉しいです(^^)
傾聴するのが大切というのは、やっぱり人間関係とか恋愛と一緒なのかもしれませんね!
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