こんにちは!
二刀流ベーシスト・たーなーです(^^)
あなたは何曲くらい、譜面を見ずに弾けますか?
他の記事でも触れているように、譜面については何かと拘りがある僕ですが…(^^;)
やはり音楽は目ではなく耳でするもの。
譜面がなくても演奏できる(=楽器と奏者さえいれば成立する)のが音楽の理想の形だと考えています。
譜面を暗記することを暗譜といいます。
もともと譜面が存在しない曲でも譜面なしで演奏できる、とはちょっとニュアンスが違いますが、ここではそういうケースも暗譜と呼ぶことにしますね。
では今回は、暗譜についての考察と、僕が暗譜するときに心掛けていることを紹介します。
もくじ
譜面の役割
別の記事でも少し書きましたが、譜面(ここでは五線譜)というのは、調号や音符&休符、その他の表現記号を使うことによって、音楽を音以外で保存する最適な媒体。
ただし、譜面で音楽の全てを表記することは不可能です。
これは断言できます。
でもこれは一概に悪いことではなく、譜面表記の解釈によって様々な演奏が生まれる可能性があるという良い側面もあります。
また、実演を伴わず譜面だけが存在していても、それは音楽とは呼べません。
譜面は、音楽の仮の姿。
音楽家にとっての譜面とは、アナウンサーにとっての原稿であり、役者にとっての台本ですね(^^)
暗譜賛成派?反対派?
暗譜には賛成派、反対派の両方ありますが、僕の立場は「場合による」です。笑
音楽の目的は、作曲者や奏者の意図をリスナーに伝えること。
つまり伝わっていれば譜面があるかどうかは問題ではないと思います。
リスナーに意図を伝える時に最も効果的な方法を、奏者自身が選べばいいんです。
譜面を見るほうが集中できる人なら譜面を見ればいいし、譜面を見ることで集中できなくなる人なら譜面を見なければいいんです。
万人にとって、「これが正解!」ってことはないと思います(^^)
前述の喩えを用いると…アナウンサーは、情報を正しく伝える必要があるので原稿を読みながら話すほうがいいでしょう。
役者は、たとえ台詞が違っていてもその瞬間の演出を優先するでしょう。
台本を読みながら本番の舞台に立つ役者を見たことはありませんよね。
それを踏まえて僕は、即興性の高い演奏のときは暗譜するのが理想だと思います。
クラシック音楽や日本の伝統音楽のように、どこで何が起こるかを事前に打ち合わせして、再現性を重視する音楽であれば、譜面を見るほうが精度が高いかもしれませんね。
ロックやポップスは、譜面通りに正しく演奏することが最優先事項ではないはずです。
お客さんも正確な演奏を観に来てるわけではないですし、全体的な演出とその場のノリを重視するでしょう。
ジャズは即興命!なので、一番譜面に頼らなくていいジャンルですね。笑
メロディを暗譜しているより、即興演奏の支えとなるコード進行を覚えているかどうかが重視されます。
(暗譜とはまたちょっとニュアンスが違うからか、ジャズ界隈ではスタンダード曲を覚えていることを「メモリーしている」と表現します。)
では次に、僕なりの暗譜のコツをお教えしますね(^^)
物語を覚える
突然ですが…桃太郎っていうお伽話を知っていますか?
お話できますか?
十中八九「むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんがいました。」と始めますよね。
そのあとは一字一句の文言は違えど、あらすじを知っていればそれっぽく聞かせることはできるでしょう。
曲を暗譜するときは、この桃太郎の物語を覚えるようなアプローチになります。
音の羅列で覚えるのではなく、全体の構成をまず覚えるんです。
シンプルなものだと…
イントロ(おじいさん芝刈り&おばあさん洗濯)
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Aメロ(桃太郎誕生)
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Bメロ(きびだんご持って出発)
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サビ(犬猿雉をお供に)
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間奏(鬼ヶ島へ向かう)
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みたいな(^^)
共演者は登場人物
次に、覚えるのは自分のパート…ではありません!
自分が担当するパートより先に、メロディを覚えます。
お伽話でいえば、桃太郎の立ち振舞を知るのが先!って感じです。
脇役は主役を引き立たせてなんぼなので、主役の動きを知らずに自分勝手に動いても効果は期待できませんよね。
メロディ(主役の動き)を鼻歌やハミングで口ずさめるくらいまで覚えたら、やっと自分の出番です。
自分のパートを半分くらい理解したら、全部覚えきる前に、他のパートが何をやっているかを知るのも効果的です。
脇役同士の立ち位置を確認することで、自分の役割をより実感できるからです。
自分が犬役なのか、猿役なのか、はたまた鬼役なのかを知って初めて、役作りができますよね(^^)
聴き方が重要
自分のパートを覚えられない人は、自分のパートしか覚えようとしていないことが多いです。
それはまるで歴史の年号を丸暗記するくらい大変です。
歴史上の出来事も、前後関係を知っていれば無理なく自然に覚えますよね?
(僕は歴史苦手なので説得力ないんですけど。笑)
つまり、暗譜しようと音源を聴く時に、自分のパートだけでなく、全体の構成やメロディやその他のパートにも注意を払って聴くほうが、結果的に自分のパートを覚えやすいってこと。
もし音源がない(譜面しかない)場合は、自分のパート譜だけでなく、スコア譜を見ながら、どこで何が起こっているかを把握しておきたいですね。
まぁ、スコア譜を見るのは大変なので、パート譜に『ここでは他のパートが〇〇してます』って書かれてるのが理想ですね!
全部覚えなくていい
とはいえ僕も、「全部覚えてるの?」と問われたら、自信を持って「YES!」とは言えません(^^;)
でも演奏が始まったら弾けます。
弾きながら思い出す…って感じ?
ハッキリ言って、7〜8割くらい覚えていれば、まぁあとはなんとかなりますよ!笑
桃太郎と同じです(?)
途中でお供になるのが犬猿雉じゃなくて、アドリブで猪鹿蝶になっちゃっても最終的に鬼を退治できればいいんです。
そういう意味で、エンディングだけは絶対に外さないように覚えておくことが大事ですね。
終わりよければ全てよし!
ということで、この記事もいい感じにエンディングを迎えることができました(^^)
どうしても譜面を覚えるのが苦手〜(TдT)という方は、この方法で暗譜にチャレンジしてみてくださいね!